かつてパソコンにインストールされていたソフトウェアは、アプリとなり、月々の使用料を払って利用するようになりました。この方式をサブスクリプション、略してサブスクといいます。
サブスクリプションの現状
いつの間にか、私のパソコンの中にあるほとんどのアプリがサブスクになってしまいました。例えば、マイクロソフトのWordやExcelは月額1,499円、ホームページ作成に必要なAdobe社のアプリは月額6,480円、YouTube配信の動画編集に使っているアプリは月額1,080円、Appleの2TB(フロッピーディスク約146万枚分の容量)のクラウドは月額1,300円、同じくGoogleのクラウドも月額1,300円、そして会計アプリは月額5,808円です。私は知らないうちに、毎月約2万円をアプリ代に支払うようになっていました。
AIの登場と影響
このような状況の中で、新たな変化が訪れました。それは、AI(人工知能)アプリの登場です。半年前から私のサブスクにAIアプリが加わりました。無料版もありますが、有料版を使わないわけにはいきません。
私たちは、ChatGPTをさまざまな業務に活用しています。私は主にブログの記事の執筆と校正、YouTubeで配信する動画のタイトルと台本作り、お客様への提案のアイデア出しやプレゼン資料の作成に利用しています。例えば、ChatGPTを使うことで、ブログ記事の校正時間が半分に短縮され、YouTube動画の台本作成も大幅に効率化されました。SEのソウタは、主にプログラミングで利用しており、JavaScriptのコードやホームページ作成に必要なPHPのスクリプト作成に活用しています。彼はChatGPTを使うことで、コードのバグを迅速に修正し、新しい機能を短時間で実装できるようになりました。
ChatGPTは二人で使うと円安も手伝って月額9,704円です。ChatGPTは一番後に来て一番高価なサブスクです。今やChatGPTなしでは仕事が進まないほど重要なアプリとなっています。うっかりサブスクの支払いができていないと仕事が滞ります。これは、電子メール革命以来の衝撃です。
AIの利便性と導入のメリット
AIを使うべきだとは理解しているものの、どこで、どうやって使えばいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。使っているうちに、その答えが見えてくるというのが現状です。AIを使うことで劇的に売り上げが上がったり、業績が急に良くなるというような夢のような話はありません。しかし、使う人と使わない人の間には、ごくわずかな差が生まれます。その差は、積み重ねることで大きな違いとなるでしょう。
その差は主に、仕事にかかる時間に現れるかもしれません。また、無駄を減らすことも期待できます。AIに任せると良いことの一つに予測があります。例えば、町のパン屋さんでは、天気やイベントを考慮しながら、どのパンを何個作るかを予測します。これまでの勘と経験を活かして考えますが、外れれば売れ残り、ロスが出ます。AIは勘と経験ではなく、過去の売上データを分析して予測を瞬時に出します。予測は利益を左右する重要な仕事です。
データとAIの連携
私たちは、AIをネット上で使います。自分専用にAIを使うためには、ネット上に自社の過去の売上データがある必要があります。過去の売上データが会社のパソコンにあっても、AIは利用できません。会社のデータをクラウドに保存し、蓄積することがこれからの仕事のやり方の一つです。AIを使うときにプログラミングは必要ありません。AIを使う条件を整えれば、まるで魔法のような道具です。
AIと共に豊かな未来へ
AIは私たちの生活に深く関わるものになります。AIと上手に付き合うことで、私たちの人生はますます豊かになるでしょう。AIの導入は一歩一歩進めるものです。まずは小さな部分から試してみて、その効果を実感してください。そして、次第に活用範囲を広げていくことで、確実な成果を手に入れることができるでしょう。
(文責:中島正雄)