私は名簿が大好きです。初めは手帳に付いていた冊子を使っていましたが、PIM(個人情報管理ツール)が出ると、ザウルスやパームパイロットなどの新しいデバイスを試してみたくなりました。しかし、どれもどこかしっくりきませんでした。パソコンの年賀状ソフトの名簿や名刺管理アプリなども一通り試してみましたが、私にはどれもイマイチでした。結局、マイツールで作った名簿が一番良いと感じました。
これらのアプリは確かに名簿を管理しますが、名簿管理ソフトや名刺管理アプリがしっくりこない理由は、そのリストを見ても、人と会いたくなることがないからだと思います。あいうえお順に並んでいる名簿は、見つけやすく、セミナーやイベントの受付に便利かもしれませんが、人と会おうとは思えないリストです。
自分の名簿は、自分と関わりがあった人々のリストで、最も信頼性の高い情報の一つです。これが常に最新の状態で、いつでも見られるのが理想的です。多くの経営者が、会社や個人の名簿が最新であることが事業発展に繋がることに気づいているでしょう。
私は他の名簿アプリを試す際、徹底的に調べます。私が求める機能はシンプルで、入力項目は最小限。一覧で見られ、1クリックで検索できること。宛名ラベルに印刷でき、エクセルファイルで一括登録や他の名簿ソフトへの移行が簡単にできることです。しかし、市販の名簿アプリは意外に複雑で、これらが簡単にできません。
これが実現できたのはマイツールで作った名簿だけでした。しかし、マイツールはWindowsパソコンでしか動作せず、名簿を見るためにはパソコンの前に行かねばなりません。名簿が常にポケットにあり、いつでも手元で見られるようになれば、いろんなやり方が変わります。人との会い方も変わり、より会いたいときに、会いたい人と会うことができます。
そこで、私はマイツールで管理していた名簿をクラウド上のデータベースにで作りました。この名簿システムを「Meibow」と名付けました。クラウド上にあるので、スマートフォンやタブレット、パソコンからインターネットに接続していれば、いつでも名簿を見たり、追加したり、編集したりできます。そして、名簿を見ていると誰かと会いたくなるのです。
(文責:中島正雄)